【第3話】実際に留学に行ってからの体験記

えりさん

国際交流サークルに所属する大学生。趣味は、中高時代に打ち込んでいた競技ダンス。海外のホームドラマが好きで、実際に海外で生活したいという思いから、ワーキングホリデーへ行くことを決める。

【第1話】留学に行こうと思ったきっかけ


【第3話】実際に留学に行ってからの体験記

晴れてシドニーに着いたのね。シドニーといえば、オリンピックが開催された街として記憶に新しい場所。白い貝殻が重なり合ったような独特なフォルムが印象的なオペラやコンサート会場のオペラハウスが名所として知られ、その周辺のハーバーブリッジにも多くの観光客が訪れているみたい。一度、ゆっくりシドニーの街並みを歩いてみたい!そう思うほど、魅力的な街。そうね。これからの生活を思い浮かべるだけで胸がいっぱいになるわ―ホストファミリーと会うのも、旅行するのも、語学学校で新しい友だちと会うのも、そして実際にこの地で働く機会があることも―これから新たな環境に身をおくのよね。楽しみだわ。語学学校がはじまるまでの1週間で、シェアハウスで留学生に挨拶をして現地の生活に慣れないといけないわね。鞄から渡航前に書いたToDoListを取り出し、オーストラリアに到着にチェックをつけ、シェアハウスへと向かった。オーナーさんの連絡先に事前に「これから向かいます」と電話をかけた。
<To Do List>
・オーストラリアに到着
・シェアハウスにて挨拶&現地探索
・語学学校で英語の勉強&友だちづくり
・観光地巡り
・オーストラリアで働く

―シェアハウスに到着。オーナーさんから部屋の鍵を渡してもらい、シェアハウスに滞在していた日本人留学生のタクヤさんを紹介してもらう。

「ここの基本ルールを説明するね。1人1部屋で、それ以外は皆の共用スペース。キッチンを使う場合、食器類は自分の物を使ってね。料理する場合は使い終わったら洗い物をすればOK。wi-fiは部屋の机にシールにIDとパスワードを書いてあるから、繋げると思う。他に聞きたいことある?」と聞かれ、「沢山聞いても良いですか?」と、タクヤさんにどこのスーパーが安いかなどといったシェアハウスの周辺のお店情報から、危ないエリア、いままでの留学の話を聞いた。部屋に戻り、パソコンを接続し、親とSkypeで話した後、エージェントさんの現地スタッフにオーストラリアに到着し、2日後にデスクに伺う旨のメールを送り、確認をとった。
 シドニーのデスクでは、現地での口座開設の方法や、在留届の出し方について等、必要な手続き一覧の資料を渡してくれ、手続きが終わり次第、連絡をする手筈となっていた。何かあれば電話でのサポート対応もしてもらえるようだった。2日間かけて手続きを終え、デスクに報告する。よし、無事に手続きは終了!っと。

 スーパーで夕食を買い、シェアハウスに戻ると、ちょうど食堂にタクヤさんがいた。お隣良いですか?と言い、一緒に夕食をとった。タクヤさんは語学学校にスケボーで通っているらしい。現地に日本人のバンドをやっている友人がいるみたいで、ライブのYouTube映像を見せてくれた。私のダンスの動画も見る?と聞き、ダンス仲間で集まった時に撮ったYouTube映像を見せた。

―語学学校での初日のオリエンテーション。学長のスピーチの後、語学学校の施設紹介、相談スタッフの紹介があった。オリエンテーションには、様々な国出身の留学生が参加している。その後、レベル分け面談があり、総合英語、英語の発音、ライティングのプリント集をもらった。スケジュール表をみると、午前に会話・発音のクラスがあり、午後はライティングの授業だった。土日に開催される自由参加のアクティビティの案内の資料もあった。

語学学校のクラスでは、まず自己紹介をしたわ。私の番では「私は日本から来た、エリです。趣味はダンスです。ダンスの中でも競技ダンスが好きです。簡単に踊るので見てください。」と紹介し、自分でカウントをとり、振りを披露した。他のクラスメイトにもダンスが好きな人がいて、名前をメモした。今度話しかけてみよう。
午前の授業はテキストの読み合わせが中心で、ペアでの読み合わせや、練習問題を解いて解答していく形式だった。毎回の授業のはじめに、先生は、オーストラリアの観光地のどこか行きましたか?どこに行きたいですか?と皆に聞いて、発表する時間を設け、クイズも出してくれたの。テキストを中心に読み合わせをして、会話をするのだけれど、覚えていった一言フレーズだけでは、会話を展開できなくて、自然と英語が出るように言い回しのメモを丸暗記したわ。テキストで毎日1節の発音のチェックもあったわ。授業に出て思ったことは、日本の学生と留学生では、テンションが違うのよね。バイタリティがあって、積極的に話そうとしてくれるの。刺激をもらったわ。午後のライティングの授業は、お題についてエッセイを書く課題と、自由テーマを決めて何を書いても良い課題があって、提出した課題を先生がリライトしてくれたわ。

ダンスが好きだって話していたイタリア人のValentinaには、YouTubeの映像も見せたし、オーストラリアでダンスのインストラクターやアシスタントができたら素敵よね、などとよく話しかけたわ。好きなダンサーの話で盛り上がったわ。今度、シドニーのCROSSSOVERダンススタジオに一緒に行って、一緒に踊りたいねと話し、連絡先を交換して、Facebookでも友だちにもなった。

―休日に、Valentinaと約束してスタジオに行く。実際のブレイクダンスを目の当たりにして、ストリートダンサーのあまりの格好良さに2人ともテンションがあがる。

ね!同じ音源で2人で踊ってみる?と話し、1時間ほど音で合わせて踊った。近くのダンサーに動画をとってもらう。良い思い出だわ。

学校にいるのは4カ月間。いまのうちに実践力を磨いて、働き先も見つけないといけないわ。土日のアクティビティで、私はオペラハウスでの観劇とブルー・マウンテンズなど観光地にも行き、充実した日々を送った。語学学校の授業も残すことあとわずか。先生に英文履歴書の添削もしてもらったんだから、あとは自分で職を探さないと。
ワーキングホリデーでオーストラリアにいる場合は、オーナーと面接をして契約を結べば、すぐに働くことができるのよね。ゼロからの出発になるかもしれないけれど、英語を勉強しながら外国で働けるのであれば、働き口はどこでも良いわ。
―そして、クラシファイドの求人を見て応募し日本食レストランのお店からパートタイムのアルバイトの内定をもらうことができた。

ホールの仕事なのね。はじめは日本人の先輩スタッフの後について、オーダーの取り方や片づけ方、レジの打ち方などを、教えてもらったわ。早く話す必要はないから、丁寧にオーダーをとって間違えなければ良いとのことだったわ。日本特有の食材の英語を最初覚えるのに苦労したけれど、お客様のオーダーは緊張しなかった。とにかく笑顔で接客して、6カ月間なんとかやっていけたわ。

―日本に帰ったときに、英語がこれくらいできるようになりましたって言える資格が欲しいと思って、TOEIC対策の講座を申し込んだわ。最終的にスコアは850点。今までオーストラリアで精一杯頑張って働いてきた甲斐があったって思えたわ。

現地でできた友だちと一緒にダンスを踊ったり、観光スポットを巡ったり、英語を実際に使ったりと、こんなにドキドキした時間を過ごすことなんてもうないかもしれないわね。

【第4話】帰って来てから就職するまで

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